がんになっても 普通に生きる

がんについての理解 そしてがん患者への誤解をなくすために

検診からがん判明まで

検診、検診と言われますが、検診で「要精密検査」とされて、がんかがんでないかが判明するまでには時間がかかります。私の場合は3か月、短い人でも1か月はかかります。その間の精神状態はなかなか厳しいものがあります。こうした検診から判明までのことについて書いています。

 

検診の利点に隠れた「陰」(2014年 12月号掲載)

今2人に1人がガンになる時代といわれます。読者の中にも、現在がん闘っておられる方、またかつて苦しんだ方などたくさんおられるかもしれません。

そして2014年、私もその一人になりました。乳がんであることがわかったのです。夏の終わりに入院、手術をし、現在に至ります。私は検診でしか発見できない、しこりを作らないタイプで、いわゆる初期といわれる状態のものでしたが、それでもここまで紆余曲折がありました。少し落ち着いてきた今、乳がん治療の今や、がん患者を取り巻く様々な問題について書いていこうと思います。

私は近年、人間ドックを2年に1度受けていて、そこに婦人科検診も盛り込んできたのですが、前回は手違いで抜け、今年の婦人科検診は5年ぶりでした。そしてその乳がんのマンモグラフィー検査で、石灰化と呼ばれるものが5年前と比べて少し増えていることがわかり、要精密検査となりました。

石灰化というのはカルシウムのかたまりで、マンモグラフィー検査では白い小さな粒状に写ります。石灰化自体は悪いものではありませんが、それができた要因が問題になります。ガンによってできた可能性もあるため、まずは石灰化の状態で、カテゴリー1~5の判定がなされます。カテゴリー1,2は問題がなく、3は大半が良性だが悪性も否定できない、4は悪性の疑い、5は悪性とされています。ですからカテゴリー3は、「一応精密検査をしておきましょう」というもので、私はこれでした。

精密検査を始めて、私ががんだと判定されたのは3ヶ月後でした。「なぜそんなにかかるの?」とよく聞かれますが、MRIという検査をし、結果を待ち、疑いが濃くなって細い針で組織を取って調べる生検をし、結果を待ち、最後にマンモトームという太い針でたくさん組織を取る生検をし、ようやく最終判定されたので、3ヶ月を要したのです。

カテゴリー3というのはたいてい良性で、悪性は1~2割といわれていますから、本当はそんなに心配しなくてもいいのですが、検診結果に「悪性を否定できない。早めに精密検査を」というコメントが書かれていたり、カテゴリーの意味がわかりにくかったりするため、多くの人が、「がんかもしれない」という不安と恐怖の中で日々を過ごすことになります。

私の友人の中にも、カテゴリー3と判定された人が結構いますが、必要以上に心配し、中には検査途中でうつ状態になった人もいます。私は一応、悪性割合を知っていたので、途中までは心配しないで過ごせましたが、それでも検査結果を聞く時は、毎回緊張しました。

検診は早期発見の良さだけが強調されがちですが、その陰で、多くの人を不必要なストレスや余分な検査費用で苦しめている現実もあります。ピンクリボン運動が定着してきて、10月になるとあちこちに「検診を受けよう」という訴えがあふれますが、そればかり言われてもなあと思ってしまいます。

次回は検診のもつ負の面をもう少し書いていきます。

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さかゆうプロフィール

さかゆう

さかゆう

しゃべり手 たまに書き手。 ネット問題に取り組む消費生活アドバイザーでもある。母親を希少がんで亡くし、自身も 2014年に乳がん発覚。手術を行い 現在経過観察中。