がんになっても 普通に生きる

がんについての理解 そしてがん患者への誤解をなくすために

最後まで読むのがしんどい

time 2017/10/19

最後まで読むのがしんどい

「数字がたくさん出てきて読む気がしない」

前回の「大丈夫でしょうか?あなたの住まいのがん検診」に対する感想です。

私は体験者だからかもしれませんが、がんに関して書かれた文章は少し難しい内容でもそれほど苦痛なく読んできました。まさかこの文章が読みにくいとは。でも見直してみると、「確かに読みたくなくなるよね」と思えました。

始めに「嫌になった」というのがこの部分。

『2013年のデータを見ても、乳がんと診断された7万6839人のうち、30代の割合は4.7%、40代は19.7%、そして50代は19.9%です。』

文章の中にたくさんの数字が出てきて「しんどい」となったとか。でもこれは40代、50代で乳がんと診断される人が多いことを示す大事な数字なので、どうしたものかと思いました。

そこで、抜いてもよい数字はあるか、数字の見せ方はどうか、など検討し、「7万6839人」は抜いて、数字部分の表記も変えることにしたのです。

『2013年新たにがんと診断された人のうち 30代―4.7%  40代―19.7% 50代―19.9%』

再度見てもらうと、「これなら数字への抵抗感が弱まる」と知人。少し変えただけで数字ばかりが目に飛び込んでくることがなくなりました。

講座や講義などでパワーポイントをよく使いますが、スライドでの数字(データ)は見やすさを特に考えています。けれど文章の中に入れた数字(データ)の見やすさまで意識したことはなかったので、新鮮な指摘でした。

医療について書かれた文章が「うんざりする」のは、他にどんなことがネックになっているのでしょう。

筆頭は医療用語だと思います。治療法や薬剤など言い換えようのないものもありますが、エビデンス(科学的根拠)、QOL(生活の質)、インフォームドコンセント(説明に基づく同意)などは日本語でも表現できます。必要以上に医療用語が使われているように思います。数字と同じく、なじみのない言葉も抵抗感があります。医療用語がネックとなって、その先に読み進めない人がいるとしたら残念なことです。

それから、これは私自身も感じてきたことですが、長文の記事も読もうという意欲をそぎます。先日とても興味深い内容の記事があって読み進めていたのですが、あまりに長すぎて「もういいか」と途中で断念してしまいました。

私が書いているものでも、文字数が増えるとたちまち「しんどい」という声が挙がります。読み手がスムーズに理解できる以上の情報が盛り込まれてしまうからだと思います。「長いものは読んでくれない」と思って、情報を吟味しなければといつも思ってはいるのですが、気がつけば長くなっています。

読みやすさばかり追求して必要な内容まで削り、誤解を与えるものになるのは本末転倒ですが、「どんな人にでもわかりやすく」は基本。読み手を置きざりにしないよう気をつけなければと思います。

感想には最後「医療をやわらかな言葉で伝えるメッセンジャーになって」という言葉が添えられていました。医療の専門家ではないからこそ感じることを、読んでもらえるように綴ること。反省を踏まえて今後も試行錯誤していきたいです。

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さかゆうプロフィール

さかゆう

さかゆう

しゃべり手 たまに書き手。 ネット問題に取り組む消費生活アドバイザーでもある。母親を希少がんで亡くし、自身も 2014年に乳がん発覚。手術を行い 現在経過観察中。