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その診断アプリ 本当に大丈夫?

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「このアプリは安全?」「これ問題あるのでは?」このところ相談されることが多いので、今回はFacebookで相変わらず人気の「診断アプリ」についてです。

「あなたの運勢」や「似ている有名人」、「深層診断」など、アプリで診断し、その結果を投稿する人は多いですね。この手のアプリの中には情報を抜き取るスパムアプリが混在していることも問題ですが、スパムでなくとも、求められるがまま自分の情報をアプリ側に差し出していることに気づいていないことも問題なのです。

こうしたアプリが匿名利用が多いTwitterよりも、実名利用が多いFacebookでよく見かけるのは、利用者から得られる情報がFacebookの方が断然多く、運営者側がFacebookとの連携を求めるからです。

アプリを利用するにあたっては、まずアクセス許可を求める画面が出てくると思いますが、ここで求められている情報が何かをしっかり見極めなければいけません。公開プロフィールはもとより、友達リスト、タイムライン投稿、メールアドレスなどなど、あまりに求められる情報が多いアプリは利用しないに限ります。

私は大学でネットに関しての講義をしていますが、「人の情報も預かっているのだよ」と話すと、授業のあと、「そうした視点に欠けていた」という感想が多く寄せられます。

そしてこの視点が欠けているのは、大人のユーザーも同じです。下手をすると大人の方がこうした意識が低い人が多いイメージです。今の10代の子どもたちは、ネット講座を受ける機会が何度もありますが、大人は案外少なく、わからないまま使っている人も多いからです。友達リストなどを許可するということは、友達の情報も渡してしまうことになるのですが、そうまでしてそのアプリは使う価値があるのでしょうか。

また占いアプリも要注意です。こちらは個人情報へのアクセスを求めないこともあるため安心する人もいますが、占うに当たって、情報を詳しく書き込ませます。アクセスしなくても、占いという性質上、その人の情報を簡単に得ることができるからです。生年月日など、実は大事な個人情報を差し出しているのです。ここで入力した情報がIDやパスワードに使用しているものだったら、簡単にアカウントも乗っ取られてしまいます。

「そんなこと考えずに使っていたわ」という方は、一度Facebookのアプリ利用状況をチェックしてみてください。スマホなら、「設定→アプリ」で、「プラットフォーム」という項目が出てきます。ここにFacebookアカウントとのやり取りを許可しているアプリの数が表示されているので、必要のないアプリは削除すること。そしてゲームの招待とアプリのお知らせを「いいえ」にしておくことも防御になります。

さらに「他の人が利用しているアプリ」というところをタップ。ここのチェックをすべて外しておくと、友達の使ったアプリからの影響を受けなくて済みます。すべてのチェックを外すと、「他の人が利用しているアプリ」無効と表示されます。もらい被害を防ぐためにはこの部分の見直しは必須です。

悪質なアプリはアプリを起動していない時でも情報を盗み取ったりします。「常時アクセス可」などには許可をしないことも大事です。中には削除してもずっと残り続けるものもあります。アプリ利用は慎重になりすぎてちょうどいいくらいです。

無料で楽しそうなものには、裏があります。タダのようで、こちらもそれなりの対価を支払っているわけです。なぜ無料なのか、ここは何で儲けているのか、一度立ち止まって考えることも時には必要です。

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