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がんについての理解 そしてがん患者への誤解をなくすために

運動嫌いにこそお薦めしたい

time 2017/06/05

運動嫌いにこそお薦めしたい

これまで大腸がん、乳がん、子宮体がんの3種のがんは運動によってリスクが下がることが明らかになっていました。そして昨年この3種に加え、他の10種のがんについても運動はリスク低下と深く関連していると米国国立がん研究所が発表しました。

私もそれを知ってからできるだけジムに通って運動するようにしています。乳がんのリスク要因であるお酒はつい飲んでしまうので、せめて運動で帳消しにしたいという魂胆もあります。

私の場合はもともと細々ながら運動を続けてきたので、体を動かすことにはそれほど抵抗はありませんが、運動習慣のない友人たちは「運動は苦手」「ジムってハードルが高い」と口々に言います。

私も黙々と1人で運動するのは苦手です。1人でウォーキングやランニングは続かないのでジムに行き、かつできるだけ強制的に体を動かすことができるレッスンに入ります。たまに自らマシンで筋トレやウォーキングもするのですが、しんどさに負けて初めに決めた回数すらなかなか守れません。なので運動が嫌い、苦手という人の気持ちもわかるのです。

運動をしない理由に「うまくできないので他の人と一緒にやりたくない」「激しく動くものはしんどい」などを挙げる人は多いですが、そんな人に薦めたいのがファンクショナルコンディショニングです。

ファンクショナルコンディショニングとは、使わなくなってしまった筋肉を目覚めさせ、体を機能的に動かすことを目的とするもの。トレーニング名も覚えにくく、内容もわかりにくいのですが、1度受けた人のリピート率が高いのが特徴です。「なんかわからないけど、やってみたらいいねえ」なのです。

私が受けているレッスンは全体で50分。マットの上でのストレッチが大半で、「トレーニング」として頑張る時間は10分ほど。ほとんどマットに座るか横になって行うので運動嫌いの人が心配する「激しく動く」ことはありませんし、いろいろな体力、運動能力のレベルの方が参加しているので、周りの人と比較されることもありません。

このファンクショナルコンディショニングは元々リハビリテーションから発展したものだけに、リハビリを兼ねてレッスンを受けている年配の方もたくさんいます。「マットの上だけでできるから、動けなくても周りの人に迷惑かけなくていいしね」歩くのもやっとという年配の方もそう言いながら参加されています。

私は逆に一応運動を続けてきたので、満足できるのかと心配しながら受けてみたのですが、今まで伸ばしたことのないところを伸ばし、やったことのない変わった動きをし、終わる頃にはこのレッスンの虜になりました。

レッスンを受け始めて5.6年経ちますが、週1回のレッスンで体も大きく変わりました。

まず、長く歩くと腰が痛くなっていたのがなくなりました。0脚もかなり改善し、姿勢が良くなりました。階段を上がるなど日常の動きも楽になりました。それまで足の筋肉だけで階段を上がっていたのが、腰やお尻の筋肉も一緒に使えるようになってきたからです。1つの動作を関連する筋肉すべてを使って行えるようになれば、驚くほど体は楽に動くのです。

体力のない年配の方も「なんか入ったあとは体が軽くなるよね」と話しているので、いろいろなタイプの人に何かしら嬉しい変化があるのだと思います。重りを持って筋トレしているわけでなし、長時間動き回るわけでなし。なのに体が変わるのです。

人は年々使わなくなる筋肉が増えますが、それは自然に任せていると自分が動かしやすいようにしか体を動かさなくなるためだと、コンディショニングのインストラクターが説明されていました。

私もこのトレーニングを受けてから、大臀筋(お尻の筋肉)や肩甲骨の真ん中など、人生で初めて筋肉痛になったところがたくさんあります。結構これまで運動してきたつもりでしたが、いかに使えていない筋肉が多かったかを痛感させられています。

人は目に見える成果があれば、頑張れるものです。何となくやれそうな顔をして、そのくせ奥が深く大きな効果をもたらせるファンクショナルコンディショニングは、運動嫌いの方にもお薦めです。

まだ確立された方法論がなく、指導できるインストラクターも限られるのが難点ですが、こうしたことが整備されて、多くの運動嫌いの人にも届けることができれば「運動もいいかも」と思える人が増えていくかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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さかゆうプロフィール

さかゆう

さかゆう

しゃべり手 たまに書き手。 ネット問題に取り組む消費生活アドバイザーでもある。母親を希少がんで亡くし、自身も 2014年に乳がん発覚。手術を行い 現在経過観察中。                      

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