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がんについての理解 そしてがん患者への誤解をなくすために

心を整える

time 2020/07/18

心を整える

新型コロナの感染者が日本でも増え始めた3月、気管支ぜんそくになりました。夜に咳き込み始め、そのうち治ると我慢していたら日ごとにひどくなっていきました。夜もほとんど眠れなくなって、これはもう薬をもらわないといけないと観念し、かかりつけの内科に電話をしました。

心配していた通り、この時期の「咳が出る」はなかなか厄介で、受付の人とのやり取りだけで受診とはなりませんでした。電話相手が看護師さんに代わって、また症状を説明することに。不毛なやり取りはその後も続き、最後は私の「コロナではありません。いつものぜんそくです。ぜんそくの薬はいつもこちらでもらっています」という力強い?言葉が決め手になりました。なんとか診てもらい、薬ももらうことができました。

あとから考えると、素人の自己診断に専門家が安心するというおかしな構図でした。コロナでいかに医療現場が混乱していたかを表しています。それはともかく、かかりつけ内科があってよかったです。

「咳き込む」という症状が続いたことで、私は世間よりも早く、自宅にこもる生活を余儀なくされました。仕事もみんなキャンセルになったこともあって、やきもきせずにこもることができたのは幸いでした。

もともと家にいることが好きな私は、仕事や様々な活動から解放されて、ぜんそく症状以外はすこぶる快適でした。ところが突然大きく変わってしまった生活に、私の心身は戸惑っていたようです。

ぜんそくが治ってきたあとも妙な不調が続きました。頭が痛いとか、お腹の調子悪いとか、そんなわかりやすい症状はないものの、車酔いのような状態になるなど、どうにも体調がおかしいのです。

外に出ないので運動不足には気をつけていました。筋トレやストレッチなど、こまめに体を動かしていました。けれどあまりに生活が変わってしまって、自律神経が乱れてしまったようでした(ここも勝手な自己診断です)。そこでしばらくやっていなかったヨガに取り組むことにしました。

まずはYouTubeでヨガのレッスン動画を探すことに。指導内容はもとより、流れる音楽、先生の声や語り、映像、それらトータルに自分にとって心地いいと思える動画をみつけることができました。それから動画の先生と一緒に、毎日30分ほどヨガに取り組みました。するとものの2,3日で調子が戻ってきたのです。ヨガに取り組んだあとは心と体がすっきりして、もやもやした不快感がうそのように去っていきました。

コロナ禍で在宅ワークが続いている知り合いの中にも、体調を崩した人はたくさんいました。その中でうまく自分のリズムをつかんだ人は、初めの2か月ほど、新しい生活スタイルに何が必要かを模索したといいます。散歩や瞑想などいろいろなことを試して、自分にとって心地いいものを探し、生活リズムを作ったと話していました。

「瞑想」も心を整えるのに良いと聞きます。かつて試してみたことがありましたが、私は合わずに断念しました。瞑想をうまく取り入れている人によると「浮かんでくる悪いイメージやできごとは排除し、楽しいできごとやなりたい自分を想像する」ことが大事なんだそうです。

私は瞑想では雑念を追い払うことはできず、逆にあれやこれや考えてしまい、うまくいきませんでした。じっと座っているよりも体を動かしながらの方が私の場合は集中できました。そして人からレッスンを受けながらの方が、より効果的でした。「吸って~吐いて~」講師の声を聞きながら「呼吸」に集中しながら動くことで「無」に近づいていけるのです。

コロナの前まではジムでいくつかのスタジオレッスンに入っていましたが、そこで働きっぱなしの頭を休ませる時間を持て、心身を整えることができていたことに気づきました。ヨガに限らず、指導を受けながら動きに集中するレッスンは、私にとって単に体を鍛えるだけの時間ではなかったのです。

コロナで生活スタイルが変わってしまった方は多いと思います。何だか調子が悪いという方は「心を整える」という発想も必要かもしれません。ヨガや瞑想、最近ではマインドフルネスなど、その手助けをするものは多くあります。

またそうしたものだけでなく、日常生活の中にも心を安定させてくれるものは案外転がっています。私の知り合いは昔やっていた和裁を復活させて、心が穏やかになったといいます。きれいな模様の布を目にしながら仕上げていくことが、なんとも気持ちがいいのだそうです。

自分にとって心地いいことは、ストレスによる反応を和らげる効果もあるようです。とはいえ「みつけなければ」と思うと、それもまた新たなストレスになります。

ともかく家で無理なくできて「これをすると心が癒やされる」そんなものをゆるーく探してみてはいかがでしょう。「ちょっと調子がおかしいな」と思った時に、いろいろ気楽に試してみる。そんなことを繰り返しているうちに、自分にあったものがみつかるかもしれません。

Withコロナの今、私も遊び感覚で「心地いいこと探し」に取り組んでみようと思っています。

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さかゆうプロフィール

さかゆう

さかゆう

しゃべり手 たまに書き手。 ネット問題に取り組む消費生活アドバイザーでもある。母親を希少がんで亡くし、自身も 2014年に乳がん発覚。手術を行い 現在経過観察中。                      

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